• 日時 2017年10月14日(土)14:00~17:00
  • 場所 京都市中京区 衣棚町59-2 3階 十祇家(とぎや)烏丸三条店レンタルフロア
  • 参加費用 600円
  • 参加人数 6人

第3回目の関西創作交流会が終わりました。
今回は6人です。男性4人、女性2人。

場所は京都市の三条烏丸通り付近にあるレンタルスペース「十祇家(とぎや)烏丸三条店」
ここは3階建てになっていて、1階がカレー屋さん、2階が飲食店である「十祇家」さん、そして3階がレンタルスペースになっています。
2階の十祇家さんが貸してくれてるスペースです。

広さが十分にあり、最大で30人入れます。内装がオシャレで雰囲気がいいです。
これで1時間1000円というのは安すぎるくらいで、大変ありがたかったです(ただしここは今後レンタルスペースとしての貸し出しは中止されるようで、今後は使えなくなるそうです)

事前提出

さて、やることはいつも通り。まずは事前提出された作品についてです。
事前提出というのは、交流会の前に一度作品を集めて参加者に配り、作品を見てもらうというものです。
これだと少々長い作品でも読んでもらえ、感想ももらえるかな?という仕組みです。出したい人だけ出し、見たい人だけ見るという自由なものです。

まずは私ヴァレーの「「新・十二支」ファイナルレース in 関西
小説?です。文章のみなので、いちおう。
神様が新しく干支を決めるために、再び動物を集めてレースさせるという内容。
……というと健全な昔話に聞こえますが、内容はかなり奇妙かつ過激なもので、グーグルマップが挿絵になっているという聞いたことのないタイプの小説(?)です。
動物たちにもステータスが数値で示されているとか、いろいろと奇抜な試みがなされています。

世界設定は現代の京都府~愛知県を舞台にしており、観光旅行をしているような気分で読んでもらいたかったのですが、ストーリーを面白くする都合で観光小説とまではいきません。
とりあえず話としてはそこそこ面白く仕上がったかな?という感じに治まりました。

次にメルサイアさんの「日米北朝鮮和親条約 あべちゃんトランプさんvs金ぴょん」という小説。
これは単語からして想像つくと思いますが、現在進行中の国同士の争いを話題にしたものです。
最近世間を騒がせている問題があるのですが、これを笑い飛ばそうという意図で書かれています。

しかしこれは少し気を付けなければなりません。政治的な内容を扱う文章は、ある場合には世の中を動かすほどの力を持ちますが、ある場合には暴動が起きたり作者が監禁、酷いと処刑されるような例も過去には多くあります。架空の話よりも神経を使う必要があります。

「不謹慎」の定義は何か、という話題が出ました。
それはおよそ「事件の被害者・被災者やその遺族が現在生きており、かつ事件を起こした側の立場になって書かれている作品」という意見で一致しました。
たとえば大昔に起きた痛ましい事件を取り扱っても、それによって傷つく被災者がすでにいないので問題ないでしょう。
さらに被災者が生きていれば扱ってはいけないということではなく、たとえば被害日本大震災を扱ったドキュメンタリー番組はたくさんあります。被害者・被災者を救おうという意図で書かれている作品は、むしろ世の中の役に立つでしょう。

漫画家の手塚治虫は「被災者を馬鹿にするようなもの、笑いものにするような作品は絶対に書いてはならない」といっていました。不謹慎の定義はおよそこのあたりでいいでしょう。

最後にmk-2さんの「暁が教えてくれたもの。」
これは長編小説で、10万字以上あります。私は最初の1章だけ読みましたが、メルサイアさんは全部読んだようで、感想が出ました。
mk-2さんの書くお話は、まずキャラクター(性格)がしっかりしているという特徴があるそうです。そしてmk-2さんがおっしゃるには、内面的な性質がある、いわば「静」の内容であると。
ちなみに私ヴァレーのお話はアクション映画みたいな感じなので「動」といった感じです。

私個人としては、小説というのは本来そうあるべきかなと感じました。純文学ではひたすら個人の内面を深く掘り下げていきます。そうくると私の小説は大衆娯楽的かなと。
どちらがいいか悪いかというものではなく、いろんな種類の作品があったほうがバリエーションがあって楽しいかなと感じました。

自己紹介

新規の参加者の方が3名来られました。

nabeさん

絵を描いておられます。いろんな種類の絵があり、油彩画のような人物画、風景画、また漫画のようなキャラクターも描かれています。
個人的には風景画が好きなので、油彩タッチの風景画が見られたのはうれしかったです。
私のツイッターのツイートには、CGキャラの典型的な美少女キャラクターばかりリツイートで流れてくるので、こういう絵は見ていて新鮮です。

ミコさん

手芸をなさるということで、なんと今つけているイヤリングとバッグは自作の作品だということです。驚きました。
服飾やアクセサリ作りはやったことがないので、どんなふうに作るのか興味あります(3Dプリンタで物体は作れるのですが)

考えてみれば、創作というのは何も絵画や文芸に限ったことではありません。服飾や建築も立派な創作です。
むしろ世の中全体で、経済規模でいえば建築や服飾のほうが圧倒的に規模が大きくてメジャーです。

実はミコさんは絵も描かれるので、後で出しますが上手に描かれています。多種類のセンスが見て取れました。

中さん

文芸の方で、メインは詩です。恋愛系の詩を少し読ませていただきました。
個人的に、昔入っていたサークルのこともあって、創作といえば詩づくりというイメージを持っていました。

このとき少し話題になったのが、詩をその場で見せるのはかなり恥ずかしくて勇気がいるとのこと。
確かに、自作の小説を見せるのはあまり抵抗ないのですが、詩はちょっと抵抗ありますね……なぜでしょう。
詩のほうがダイレクトに自分の感性が現れるからでしょうか。

お絵かき

その後は雑談しながらお絵かきになりました。

しかしここで一つ問題がありまして、絵が描けない人はどうするのか、というものです。
ここは創作関連なら何でもいいので、絵が描けない、あるいは嫌いな人も来られるはずです。

たとえばボイス活動というのがあり、いわばアマチュアの声優さんです。こういう人たちは、場合によっては絵は描かない、ストーリーを作ったりもしませんので、この場でさあ絵を描こうといっても、苦痛な時間になる可能性があるわけです。

これについては以前から問題視しており、交流会の場で特定のジャンルに偏った作業を行うのはあまりよろしくないと思っておりました。
そこでとりあえず全員の共通項を探ってみようとすると、「単なる雑談会」とするのが一番無難かなと。

ただ雑談のみというのは、参加者の趣味や性格などの組み合わせ的な相性がありまして、円滑に進まないことがあります。下手すれば沈黙が続いて気まずい状態になりかねません。

そこで今回の反省を踏まえ、次回の集まりは「自由に作業会」と称し、各自自分の好きな道具を持ってきて自由に作業、皆で集まって雑談しながら作業するという内容にしてみました。
ちょうど学生が試験前に集まって勉強会する感じで、絵を描いたり小説を作ったりするというものです。これなら誰でも取りこぼしなく楽しめそうです。

本交流会に関しても、自己紹介と作品紹介が終わったら、残りは作業しながら雑談という感じでいいのではないでしょうか。

さて、では今回のお絵かきで出来上がった作品を見てみましょう。
まずはnabeさんの絵。

最初ちょっとお題を出してみまして、上のほうが「理想のかわいい妹(またか)」、下の方が「ケモノ美少年」です。
うーむ……上手い。というか、こういう作風を描ける人が今までいなかったので、とても新鮮です。
商業漫画家さんに描いてもらってるような気分。

あと同じ課題でミコさんの作品。こちらは「理想のかわいい弟」「ケモノっ子」で描いてもらいました。

なんというか、作風が女性らしいという感じがしました。nabeさんもミコさんも女性なので、やはり感性的なところもあるのでしょうか。
確かにこんなかわいい弟がいたらナデナデしたくなりますねー。
え?自分が子供のころはこんなだったのかって?ええそりゃもう、可愛げなど微塵もない、乱暴で下品なクソガキでしたとも。なぜ自分はこうも上品に育たなかったのかと悔やまれます(ぇ
きっと都会に行けばこんな上品な坊やがいるに違いない(何

nabeさんとミコさんにはほかにも何枚か描いていただきました。


それとこの絵は左が私の描いたもので、右がミコさんが付け足してくださった怪獣?です。

私の描いた絵は相変わらずボンバーマンみたいなキャラクターなのですが、合わせて可愛く描いてもらいました。

いつものメンバーもがんばっています。mk-2さんの絵。

宝くんというのは、mk-2さんの小説「暁が教えてくれたもの。」に出てくるキャラクターです。

それと「宇宙少女」という課題で描いてみたもの。まずメルサイアさんのがこれ。

なるほど、そう来ましたか。んで私の描いたものは

え?なんぞこれ?
いやほら、宇宙ってこんな感じじゃないですか。

とまあこんな感じで、あっという間に3時間過ぎてしまいました。

次回は「自由に作業会」という名前で、10月28日(土)に行います。
これは各自好きな道具を持ってきて、雑談しながら自分の作業をするというものです。
これならジャンルがかたよって誰かが楽しめない、というようなことにはなりません。

初参加も大歓迎なので、ご参加お待ちしております。